Saltの思うこと

思ったことを書いていけたらいいなあ

親子コーヒーいらず?

それにしては外部の人に振り回されていますね。

『名探偵ピカチュウ』を観てきました。映画館では普段アニメ映画ばかり観てる気もするのですが、まあポケモンですし。

(例によって、ネタバレ注意です!

 

総じて、リアルな映画だと思いました。「ポケモンってファンタジーでしょ?」と言う人もいるかもしれませんが、ライムシティは非常にリアルです。

人とポケモンが共に助け合う街というのは、原作ゲームでも時おり見る光景ではありますが、これほどポケモン的人権(ポケ権?)がしっかりしているのは初めてかも。

作中、連れているポケモンのことは皆「手持ち」ではなく「パートナー」と呼んでいます。ポケモンバトルの文化自体がほとんど無い(作中で行われたものは違法だと明言されています)ため、トレーナーとしての戦力ではなく、共に暮らす家族として扱っているのでしょう。

制作の主導はアメリカで舞台モチーフも概ねそこへ寄っているとは思いますが、どこか日本らしさを感じる部分もあったり。一方で、露骨に和のテイストを取り入れた箇所は無さそうなので、バランスですね。

 

探偵ものの推理パート、ポケモンらしいアクションパート、そして人間ドラマを含めたコメディ描写。いずれも繊細なバランスで、いずれも邪魔をしない、観ていて不快感が生まれない作りです。すごく丁寧。

ポケモンらしい」と書きましたが、ポケモンの知識があまりなくても楽しめると思います。主要なポケモンは初代151匹の中から選出されているし、そうでなくとも比較的知名度の高いポケモンが選ばれていると思います。(ゲッコウガとか)それに、必要な部分は作中でどんな生態かしっかり解説してくれますからね。冒頭のカラカラから明確にそう打ち出しています。

その上で、ポケモンの知識があればあるほど楽しめる。お馴染みのプリンの歌や、警察犬ガーディ、ブルー。渋いところではピカチュウの万歩計なんかもでしょうか。どこにどんなポケモンがいるのか?を眺めるだけでも面白そう。

 

それと、話の肝である「喋るピカチュウ」ですが……本編後半で"ある事件"が起きた時に、概ねの察しはつきました。でもその事件が解決した時にピカチュウは戻っておらず、「あれ?違うの?」と思いましたが、やっぱりそうだった。点と点が繋がる感覚を味わえました。

映画一本として観ても完成度は高いと思います。それに最後の最後に原作ゲームユーザーへの最大のサービスが……。連休は終わりますが、ぜひ劇場へ!!