超!A&G+にて放送されていた生放送の帯番組『A&G NEXT BREAKS FIVE STARS』が最終回を迎えました。
2015年4月から4年半に及ぶ長期の放送で、自分にとってもかけがえの無い番組であったことは確か。
月曜から金曜まで全く個性の異なる番組だったので、自分なりに振り返ってみようと思います。
月曜・黒沢ともよさん
放送開始時には、たぶん「みりあの人」として認識していたと思います。ラジオ開始と同時にユーフォが始まったんですね。
5曜日では最年少ながら芸歴は最も長いという異例の立ち位置。新人とは? 歳相応の無邪気さ(又の名をクソガキ感)で常に飾りっ気の無い放送でした。
「反則しない程度に好き勝手やる」という一番タチが悪い放送だったかなーという感想。良い意味ですよ? ただ最終的には全国放送のラジオとしてほぼアウトな話をしていたのでダメです。
放送期間中に成人を迎えたり、声優アワード主演女優賞を受賞したり、無事に大学を卒業したりと一個人としての大イベントもあったのが印象的(一部は火水でもありました)。アニメや舞台もたくさん演じてきて、そのほとんどにハズレが無いという信頼が置ける方でした。
火曜・深川芹亜さん
グラスリップで初出演ですが、初めはそれを認識していなかったと思います。見てたんだけどね。
それからもダテコーの被害者になったり、セントールになったり、音楽少女だったりと珍妙な思い出ばかり残っている気がします。その中でも一大イベントと言えるのは、喜多日菜子役への抜擢じゃないでしょうか? 自分も発表当時は寝耳に水、流れてきたツイートを見て驚愕したのを覚えています。
デレPが「日菜子を演じるのはこの人か〜」→「えっ何これは……」と困惑していたのも記憶に新しい。それでまた役にハマってるんだからもう何も言えない。
FIVE STARS的にはまとめ役としてオフラインの活躍が多かったほか、水曜日の出禁は……もはや話すまでも無いでしょう。作家がちゃんこさんだったのもあって、アニラジらしい破天荒な放送ばかりでした。
ちなみに、自分が一番メールを読まれた回数が多いのは火曜日だそうです。
水曜・田中美海さん
FIVE STARSが始まる前、響というラジオ配信サイトにて「ラジオ ハナヤマタ」が配信されていました。
このラジオはパーソナリティが上田麗奈さんと田中美海さんという今見ても黄金タッグの二人が出会った作品であり、そしてアニメタイアップとしては結構長く続いたラジオでした。
そのラジオハナヤマタが最終回を迎え、これからどう過ごそうか? と打ちひしがれていたところに発表されたのが、このFIVE STARSです。
実際のところ、開始から半年ほどの収録時代……そして生放送になってしばらくは、水曜日しか見ていなかったのです。それが各曜日との交流ウィークや本人のトークを聞いて、やがて他曜日も聴くようになったというわけ。
それだけでなく、ラジオで初めてメールが読まれたのもこのラジオです。読まれた回数で言えば他曜日に劣るけれど、きらファンにハナヤマタが参戦決定した旨のメールが読まれた瞬間の動画は、今でも保存してあります。
初年度の年末ゲストや別ラジオながら「しごはじ」等で度々上田麗奈さんと再共演していますし、作家の浅野さんも同じくラジオハナヤマタからの縁です。なんというか、ものすごく居心地のいい空間でした。
木曜・松田利冴さん
火曜日と並んで、放送前からその名を存じ上げなかった方の一人です。妹の颯水さんは星輝子が有名ですかね。
独特な言葉遣いと、常に作品に真摯な姿勢が印象的でした。放送を重ねるたびにお固いイメージも柔らかくなり、元々のテンションの高さもあって楽しい放送になりました。
自分は初め、アニメのモブキャラとしての出演をメールでお祝いしていました。それが気づけばレギュラー、メインキャラ、初主演……。双子の姉妹で声優という業界でもなかなか無い需要もあり知名度はグングン上昇、5曜日で最もNEXT BREAKSの称号がふさわしかったとさえ思っています。
でもそれに驕ることはなく、むしろ謙虚さは崩さないままで、ちょっとだけポンコツを露呈したりして、放送を通してパーソナルな部分がすごくよく見えました。最終回で本人の口から色々と思い出が語られる時も、なんだかグッときた実感があります。
金曜・吉田有里さん
「よしだゆうり」と入れると変換できなくて、「よしだゆーり」と入れると変換できるんです。iPhoneの機能しっかりしてるな。と今思いました。
金曜日は他から一線を画した、映像付きラジオだからこそやれる企画をたくさんやってました。謎の現地中継、ニコ生めいたGB、本人の動きの激しさも含めて、ラジオの名を借りたバラエティ番組だったんじゃないかとさえ思います。大人の全力の悪ふざけは面白いですよね。
5曜日では最もスタッフ間の結束が強く「よしだ組」と名付けられ、でも決して内輪だけで盛り上がることはなく、常に視聴者およびパーソナリティを楽しませる内容でした。そのせいか視聴者のメールもやたら訓練された内容が多く、実際自分はレベルが足りないとメールはあまり送れず。
と思いきや、最終回の「最後にやってほしいこと」というメールテーマで読まれ、あろうことか番組の締めの展開になるという予想だにしなかった結果が待ち受けていました。メール、送ってみるものだね。
平日夜20時〜21時の時間、夕飯を食べながら聴くこのラジオはもはや生活の一部でした。4年半続いたそれが終わるということは、新たな世界へ飛び出していくも同義。
パーソナリティの皆さんの今後益々のご活躍を期待すると共に、後継の枠を担う若手の方々にも頑張っていただきたいと思う所存です。
ちなみに全曜日合計で読まれた回数は50通を超えていました。常連や職人の方からすれば少ないかもしれませんが、文面を見るだけでどんなトークが展開されたかを思い出せるぐらい、大切な思い出です。
FIVE STARSは超!A&G+を聴き始めたきっかけそのもの。とても大きなものを失った気分ですが、これからも様々な声優さんラジオを楽しんでいきたいと思います。今までありがとう。