Saltの思うこと

思ったことを書いていけたらいいなあ

ミリラジメール感想戦

現行のアイマス関連ラジオで最も長期に渡って放送されていることで有名な「アイドルマスターミリオンラジオ!」ことミリラジ。

普段は聴き専ですが、ありがたいことに今月はちょこっとメール採用を頂きました。といってもコーナーの枠ですし、それも海美が関わる回だから送っていたという不埒な理由ですが。

そんなわけで、この先オファーのコーナーに送ろうという人の参考になるかな? という感じで送った内容の解説……ではないですが、意識した点を書いてみようと思います。こういうのをヤボって言うんだけどね。

でもメール送るのってやっぱり楽しいですし、コーナーが始まった時のドキドキ感は絶叫アトラクションにも似たような感覚があります。読まれないとそれはそれで残念ですが、「何がいけなかったか?」を振り返ることもできますし。仕事で暇な時にちょろっと考えるだけでも楽しいですよ。

なお、オファーのコーナー概要についてはわざわざ書くのが面倒なので、各自調べて頂きたい。

1通目

同じ回で採用されたため、1通目2通目ともに、目標は「予想を的中させる」です。とりあえず、メール全文を載せます。

なお、メールタイトルはコーナー名の『MILLION MONTHLY WAVE OFFER』で統一しています。

プロデューサーネーム:ソルト

『スポーツ番組のオファー』
登場:歩、エレナ

歩「のり子と海美のPK対決かー。エレナは、キーパーの海美はどっちに動くと思う?」
エレナ「うーん……ワタシは、前だと思うナ!」
歩「ま、前? でもPKって普通、右か左に動くんじゃ……」
エレナ「ほら、ノリコとウミ、ずっとああしてにらみ合ってるでショ? そうしてたらウミは耐えきれなくなって……」
歩「うわっ、本当に前に出てきた!」
エレナ「そこを避けるようにシュート! ね、当たったでショ?」
歩「ってこれ、PKと呼べるのかな……?」

ころあずのお墨付きを貰ったメール。

番組内においてはラジオネーム=プロデューサーネームです。自分はTwitterやブログでは"Salt"と名乗っていますが、万一を考えてカタカナで"ソルト"と表記しています。これは他のラジオでも同様です。声優さんは信じられないほど英語や漢字が読めないことがある。

まずは『どのオファーを採用したのか』を明記。文中から理解できる可能性もありますが、書いていた方が判別が付きやすいのは間違いないので。

続いて、『登場人物』を書いています。メール自体、台本形式なのでわざわざ書かなくてもいいかな? とは思いつつ、採用する側が全編を読まずともどのアイドルが出るか分かるというのは、その場で配役が決まるコーナーにおいて便利かなと思っています。事前のメール選別にも使いやすいでしょうし。

後は普通に台本形式でお話を書いたまでです。書き上げてから何度か脳内再生し、全体の尺感を把握しながら、キャラの口調に合わせて逐一調整していきました。言うまでもないですが、一人称と二人称は特に徹底しましょう。間違えても損とかは無いのですが、コメントとかで指摘されると普通に恥ずかしいので。自分はニコニコ大百科にある以下の記事を参考にしました。

アイドルマスターミリオンライブ!:呼称表

また今回はエレナが該当しますが、アイドル特有の口調(何かと語尾を伸ばしたり、「……」で間を多用したりなど)は可能な限り再現した方が、書いてる側の気分が良いのでオススメです。オフ杏奈のセリフに全く「……」が入ってないメールが来たらちょっと不安になるでしょ?

他にこのメールの特徴的な点としては、話始めの歩が、他の3人の名前を直接呼んでいる辺りでしょうか。その中で海美とのり子はPKの真っ最中であることが分かり、かつエレナに話を振っているので、『歩とエレナの会話』だと読み取りやすいんじゃないかなと思います。

ラジオ内で先ほど書いた『登場人物』を読み上げることは無いし、また本来と違うアイドルを演じることになる以上、誰がどの子を担当しているか若干分かりづらいですから(もちろん皆さんプロなので寄せていくのですが)、初めに相方に呼びかける形で誰と誰の会話なのかを示すのは、リスナー側の理解のために必要だと思います。これは3人以上出てくるとちょっと難しいんですけどね。

ちなみに、海美とのり子がにらみ合い、痺れを切らした海美がキーパー側にも関わらず先に動き出す……という一連の流れはのり子の作戦という設定もあったり。反則云々についてはスルーで。

2通目

プロデューサーネーム:ソルト

『地域PRイベントのオファー』
登場:のり子、海美

のり子「この町のお祭り名物といえばレース!」
海美 「レース!? レースをやってるの!?」
のり子「レースと言っても、走るのは人じゃなくてミニブタなんだって。どの子が優勝するか、アタシ達も予想してみようと思うんだけど……」
海美 「うぅ〜〜〜っ。私、レースって聞いたら走りたくなってきちゃった! ちょっと行ってくるね!」
のり子「うん……優勝より簡単に予想できてた……」

番組中では海美・のり子ともにぴょんさんが演じました。4人ユニットだからそういうこともある。

先ほどと違って、冒頭での名前呼びかけが行われていませんね。さっそく理論を放棄しているじゃないか! と思うかもしれませんが……。実際のところ、この話の中心は海美なので相方は誰でもよかった、というのがあります。とはいえエレナはツッコミに回ることは無いだろうし、そうなると歩かのり子。その二人なら、HANABI団等々で付き合いのあるのり子の方が適任かな、と配役した次第です。

ちなみに初稿だと町のお祭りではなく動物公園だったのですが、「これ地域PRイベントか?」と思ったので変えてみました。直前にアニマス3話を見ていたのが功を奏しました。

 

それ以外にも、基本的な文章の書き方……三点リーダは二個セット、「!」「?」の後は1マス空ける、といったものを意識しておけば、少なくとも見れるものにはなるんじゃなかろうか。

そもそもこのコーナー、ユニットという登場人物の制限オファーというシチュエーションの制限、加えて目標というシナリオの制限が3つ同時にかかっているので、お話作りとしてはむしろやりやすい方だと思います。

大体は目標が(リスナー募集な関係で)一風変わったものになりがちですが、上手いこと当てはめることはできるはずです。上の例なら、『スポーツ番組』で『予想を的中させる』と考えた時、自分は野球のピッチングサッカーのPKが浮かびました。あと競馬。あまり穿った発想はせずに、比較的親しみのある内容の方が、簡潔にまとめやすくて良いんじゃないでしょうか。

 

以上、自分がメールを送る際に意識した点のまとめです。皆さんも次回以降のミリラジに是非とも投稿してみてくださいな。ころあずも「メールくださ〜〜〜〜い」って言ってるし。

 

ところで、こういったノウハウを共有することの何が良いって、初めてメールを送るという人が参考にしやすいんですよ。「これで読まれた」という実績がある以上、フォーマットをそのまま真似れば後は内容勝負に持ち込めるので。あんまりテンプレ化しすぎても俺が不利になるだけだからやめてほしいけど。

分かってる人は分かってるなりに自己流を確立しているでしょうから、「こういう書き方の人もいるんだな」程度に認識してください。自分は月に1回読まれればそれで2ヶ月生きていける人間なので。

そんなわけで、私のような有象無象Pが通勤中に思いついた程度のメールなんかさっさと踏み台にして、君たちは次のステージへ進んでくれたまえ。完。

 

おまけ:自信はあったけど読まれなかったメールの反省

供養も兼ねて。直感で降りてきて「これはいける!」と即日送ったのですが、こうして見ると粗も多い気がします。

『握手会のオファー』
目標:こわい話をする

登場:のり子、エレナ

のり子「握手会、お疲れ様! エレナ、すっごい行列できてたね!」
エレナ「うん! でも一つだけ、気になることがあるんだ」
のり子「気になること?」
エレナ「えっとね。握手した人の中に、肌の白い綺麗な人がいたノ。顔はよく見えなかったんだけど、手を握ったらすっごく冷たくて」
のり子「え……」
エレナ「クーラーで寒くなっちゃったのカナ? と思って、ギューって握ったら『ふふ……』って笑ってくれたんだ。でもプロデューサーに聞いても、そんな人は見てないって言うノ。おかしいでショ?」
のり子「あ、あはは……。そうだね……」

なんとなく『目標』も書いてみたりしました。

反省1:ちょっと長い

尺の感覚というのは本当に難しいのですが、2人の会話だったとして3往復もすればちょうどいいぐらいだと思います。本編でコーナーの尺がどれぐらいあるかにもよりますけど。

反省2:一人で喋るエレナ

体験談的な話し方に寄ったせいで、エレナのセリフ量が多かったなと思います。当然、間に入れられるセリフも浮かばないし、会話劇としては失敗ですね。

反省3:オチを投げる

目標が目標なだけあって、最後に種明かしなり何かするべきなのですが、反省1にある尺の長さを気にしてしまったため、苦笑いで終わってしまいました。後味を悪くするぶんには十分かもしれません。

反省4:ネタ被り

目標の捉え方にもよりますが、ガチ方面に行くかネタ方面に行くかでどうしても分かれます。本放送では割とネタ方面が多かったですね。

このメールはざっくりまとめると「握手会で幽霊と遭遇した」話ですが、これをギュッと濃縮してほんの二、三言の会話で済ませた内容が読まれていたので「やられた〜」と思いました。あんまり考えすぎも良くないですね。

 

以上が反省点になります。それをここでやってどうするの? 人に見られたいの? と思っちゃったのですが、まあ普通に考えて読まれないメールの方が多いですし、まだまだ洗練の余地はあると前向きに考えていきましょう。