Saltの思うこと

思ったことを書いていけたらいいなあ

久々にアニマス見た感想

記憶の彼方にアニマス見たという事実はあるのですが覚えている内容が結構断片的というか、印象的なシーンばかり覚えていました。

最近ではすっかりミリオン沼にどっぷり浸かっているので、ミリシタPとして改めてアニマスを見た感想を書いてみます。Youtubeアーカイブ配信なので各話数ごと、少し間が空いています。

ちなみに人生で初めて聴いたアイマス楽曲は「HELLO!!」と「I want」のはずです。Wii太鼓の達人に収録されてた。

1話

謎ドキュメンタリーだったなぁってのは覚えてた。あとあずささんが無印仕様なのとか。こうして聴くと貴音だけ演技が今と異なる感じする。

1話の特徴は各々のアイドル観が窺い知れるところだけど、ミリオン勢からすると特に真と千早のシーンは後に後輩が出来て背中を預けることになる未来を知っていると、なんだかエモーショナルに感じた。他の11人にも言えるんだろうけど、この2人のLTDが好きなので。

2話

シンデレラ、SideMにも引き継がれる伝統の宣材撮影回。それにしてもOPの名作感がすごいですね。自分は結果論として語ってるけど、当時これをぶつけられたPはどう思ったんだろう。

それとASではやよい、伊織、亜美、真美が年少組にあたりますが、ミリシタでは全くそんなことないどころか貫禄すら感じさせるので初心に立ち返った気分です。バネPの絶妙な頼りなさも良いよね。

3話

バネPが初めて取った仕事は村祭り。「この先を知っている前提」で見ているのもあるけれど、こういう下積みというか細々とした活動が、個人の考え方に変化を及ぼすきっかけになるんだろうなぁと思いました。温室育ちの薔薇がどうこうって話です。

挿入歌の「ALRIGHT*」はミリシタにも収録されていますが、開幕の「いえええええええええええええい」はここが出典でいいのかな。逆伏線回収されて「おっ!」となりました。

4話

ゲロゲロキッチン。地方ケーブル局らしいけどカメラマンの趣味が文字通りの10年前どころか昭和センスで笑っちゃった。そら千早もキレるわ。この場からすれば千早の方が「何言ってんだお前」といった感じなんですけどね。あとあんなに舞い上がってる社長珍しいな。

千早周りの話はこの時点から色々タネ撒かれてるなぁと思いました。あと貴音の謎の着ぐるみ好き。

5話

くっ。実質2話連続で千早をいじめるな。後のシリーズではあまり見ない直球の水着回です。こういう羽を伸ばす機会も今後少なくなると考えると貴重な瞬間ですね。

あと貴音の大食らい。雪歩は焼肉奉行だった気がするけどBBQでは発揮されないのかな。それと律っちゃんってミリシタとかでも未成年のままでしたっけ……

引きではいよいよ竜宮小町が始動。前半が終わり物語も加速してくる頃ですね。

6話

あずささんの断髪に始まる6話。律子率いる竜宮小町が好調なことに対抗意識を燃やし、空回りしてしまう回ですね。ああいうキャスティングミスは上手くいけば新しい可能性を生むこともできるんですがそもそもまだ下積み段階なので芽が開くこともなく。そんな中、美希だけはちょっと違った理由でやる気を出し始めるのでした。

バネPが改めてアイドル達と向き合いながら成長する意思を固めたところで流れるEDの歌マス。印象的な作画ライブも含めて、アニマスのターニングポイントですね。

7話

やよい回……と思わせてどちらかと言うと伊織回。そういえば765に限らずアイマスで家族構成に関する話は滅多に出ないですよね。わざわざ出す意味が無いと言ったらそれまでだけど、意外な子にきょうだいがいたりするものです。

自分は知っての通り庶民なので高槻家のもやし祭りとかちょっと興味あったりします。もやしはいいぞ。それにしても前回の反動かバネPの影が薄い。

8話

ご存知あずささん回。この回ばかりは内容覚えていました。めちゃくちゃコメディに振り切ってるのになんとなく成立してるの意味分かんないですよね。「石油王です」なんて挨拶あってたまるか。挿入歌もふんだんに使ってます。「エージェント」はかつてニコ厨だった自分には思い出深いですが、「shiny smile」とかも使われてたんですね。

あとEDのカットで気付いたんですが、ミリシタのメインコミュ合わせで登場したSSRに似た構図があるんですね。たぶん意識してそう。

9話

亜美真美回なんですが、自分はこういう「劇中劇のシチュエーションをそのまま現実に引用してくる」タイプの作劇がけっこう好きです。構成の妙が見て取れるから分かりやすく面白いんですよね。

現状では亜美が竜宮小町として一歩抜けた活躍をしているわけですが、ところで亜美真美がセットではない扱いをされた事例ってどれだけあるんでしょう。あと、片方だけの担当Pって人はいるのかな。どうしてそうしているのか聞いてみたいですね。

10話

大運動会、回。765だけでない色々なアイドルが登場する豪勢な回ですね。Jupiterとしてはここが初顔見せになるわけだ。

今でも渋い人気があるという噂の新幹少女、そして876プロの顔ぶれも! 涼ちんこの仕事のオファー来た時どう思ったんだろう。そしてどういう感情で休憩時間や打ち上げに相席したんだろう。律子はどう見てたんだろう。

そんな考えしか過ぎらない回でした。

11話

1クール目最終話に向けた土台作りの回ですね。春香を中心に、俄かに活気付く765プロメンバーが空回りしてしまい、気を引き締めるきっかけを作ります。

この頃は「出来るメンバー」と「出来ないメンバー」間での差が結構激しいですが、ここをポイントにより個性の幅が生まれていった気もします。しかし一人だけはそうでもない様子で……。

12話

そんなわけで美希回。劇中でも言われましたがまだ中学生なんです。明らかに中学生のスペックじゃない人たくさんいますけどねこの世界。まともに取り合わなかったプロデューサーも悪いし、周囲に迷惑をかける形で不貞腐れてしまった美希も悪いです。まぁあの時ちゃんと応対してたらしてたで今より悪い状況になっていそうですけど。

とはいえ、なんだかんだ言ってアイドルへの執着心は捨てきれず、皆と和解した後、初の大型単独ライブへ挑むことになるのでした。

13話

ジブリを中心に後のスタンダードにもなるライブ中心の回。自分たちは普段楽しむ側ではありますが、こういった裏側のてんやわんやを見るのはそれはそれで楽しいですよね。メイキング映像は変にインタビューを挟んだりしないで本当に垂れ流してくれてるだけで良いのだ。

竜宮小町の遅れを逆手に取り、これまで「その他大勢」に過ぎなかった765プロの9人は、長い下積み期間を経て、ようやく一歩先のステージへ踏み出すことに。バネPの言う通り、「765プロ竜宮小町だけじゃない」ことを見せつけることに成功したライブでしたね。

それにしてもジブリのイントロはアガるなぁ。本当に大好き。あとオタクの「行くぞォォォ」も大好き。こんなん見せられたら現実のライブでも言いたくなるに決まってるんだよな。

14話

少々の時間が経ち、765プロ全員が十分な売れっ子となった世界。びっしり書き込まれたスケジュール表や忙しそうでありながら充実していそうな仕事風景を見ていると感慨深いですね。

そしていよいよ961プロが本格登場。冬馬でかくね? と思ったのは内緒。高木社長が黒井社長との因縁について語るシーン、こっそり小鳥さんも意味深な表情をしてるんですね。どこまで仕込んでたんだろう。それにしても、この時点で黒井社長は「会社の力を持って黙らせる」、冬馬たちは「自分たちの実力を持ってねじ伏せる」と既にすれ違いが始まってるんですよね。2クール目の新たな展開を始めるに相応しい回だったと思います。

15話

名バラエティ番組こと生っすか!?サンデー回。本家?は日曜は増刊号でしたけども。こういうほぼ全編に渡って番組中番組を放送するスタイルは結構好きです。わりとどれも様になってるというのも。

それにしても小ネタが凄まじいな。やよいに見惚れる千早だったり、ゆうパック事件だったり。無尽合体キサラギはここだけの登場なのに色々広げられましたね。こういったおふざけというかバラエティ全開な内容は、わりと765だから出来ることなのかもしれない。シンデレラや315のキャラでこういうことやるイメージあんまり無くないですか?

16話

響回。アニマスを通して響はやや不遇な扱いも多いですが、メイン張っただけあってその極地にあるような……。実際のところは961にヘイトが溜まる回ですけども。

「喧嘩両成敗」なんて言葉がありますが、それを体現したような内容ですね。結局のところ事の発端は響にあるけれど……全体として1話で収まっているのは評価高いです。

あとディレクターが良い人すぎる。バネPに目をつけてるのか知らんが響への尋常じゃない信頼が言動から見て取れる。一方でJupiterの面々は彼には刺さらなかったようですね。

17話

真回。この回はなんとなく流れを覚えてました。世間的需要と個人的理想の間で苛まれる回ですが、結論としてはまず世間的需要を優先するのはアイドルらしいところでしょうか。

とはいえ真のカッコいいとカワイイを両立できる姿というのは、シアター組まで見渡しても彼女のみが成し得る特徴なのではないかと思います。だからこそ、時おり披露するワンピース衣装とかは印象に残りやすいですよね。ずるい。

18話

みんな大好き律っちゃん回。「4人で竜宮小町」は本当にいいセリフ。また、美希の成長も垣間見えるのが良いなぁと思います。

ミリシタも込みで律子のソロ曲といえば『いっぱいいっぱい』で異論は無いのかなと思いつつ、それを印象付けたのはこの回なのかな。それにしても、律子が参加するとなった途端に伊織と亜美が一転攻勢、厳しく指導される様はなんとも愉快(?)です。

19話

黒井社長、その人元961アイドルですよ。それはともかく、今までハイスペックすぎてあまりやることがなかったのでさほど出番らしい出番に恵まれなかった貴音回です。

界隈ものとして珍しくない飛ばし記事に悩まされる話ですが、貴音が主にメンタルが強すぎて特に気にされないという。そもそもの素性に謎が多い関係で記事がほとんど与太話になるというのはメリットなんですかね。他メンバーが気になるあまり付いて回ったのも功を奏してますが。

しかし一方で爆弾を抱えた人もいて……。2クール目に入ってから着々と積み上げられてきたものが、いよいよ爆発しようとしています。

20話

アニマスでも特に印象深い回ですね。シンデレラやSideMでも触れることになる家庭環境や精神面での困難にぶつかるアイドルたち。961の妨害もここに極まれりといった具合で、いよいよJupiterも不信感を隠さなくなります。

千早に対する春香の懸命なエールは、後にミリオンでも「Just be myself!!」「アライブファクター」「UNION!!」と繋がっていく様を見ているとすごく気持ちが溢れそうになりますね。

そして「約束」。復帰ライブは765としての定例ライブなんだから、たぶんファンは気が気で無かったと思います。崩れた人何人かいるでしょ。アレ現実でやったというのだから意味わからないわ。

21話

そんなこんなで公での千早復帰ライブ。ここでも961は音源停止という工作を働きますが、結果として演出になってしまう逆効果。ここでの音響担当は実際のところ脅しをかけられていただけでデータが壊れてたわけではないと思うのですが、圧力に屈した自分を恥じるのはほんの短いシーンながら印象的です。

Jupiterの決別も「黒ちゃんを殴ってもどうにもならない」という翔太の謎フォローが面白いのですが、それ以上に事なかれ主義に見えていた北斗も「看過できない」と呆れていましたね。ここから彼らが再帰するには長い時間を要するのですが……それは、自分たちにとっての時間でしたね。

22話

時期はもうクリスマス。多忙に追われる765プロですが、それでもみんなで一緒に集まりたいという気持ちは同じという、原点に立ち返る回でした。もちろん、雪歩の誕生日も忘れてはいけませんね。それを一番気にかけていたのが真というのが何とも。

次なる舞台はニューイヤーライブ。それぞれが合間を縫いながら調子を整えていく一方で、千早との一件以降どこか陰りを見せるようになった春香は……

23話

ミュージカルの主演を務める大役をもらったにも関わらず浮かない様子の春香。そこには彼女なりの765プロに対する愛着がありました。

アイドルとして大成することと、全員が一堂に会する機会というのは基本的には背反する要素。まして765は当初より竜宮小町というユニットを皮切りに、分離して動くことも珍しくなかったですし。

本作の放送から約10年。図らずも、今の765プロメンバーも決してこの状況から遠くはない位置に来ています。そんな中、春香が、そして765プロが出した結論は……

24話

精神的支柱にいたプロデューサーを事故とはいえ、自らの手で傷つけることになってしまった春香は、いよいよもってその根幹が瓦解し始めます。

今は一人ひとりそれぞれがやれることを。そう言って距離を置く選択は、千早の時と同じで、ある種の逃げだったのかもしれません。それと正面から向き合ったのが、他でもない千早でした。

一方、時系列的には、この時点で既に315プロへの移籍が完了していると思しきJupiter。961の支配下から脱却し、今一度ゼロからのリスタートを切った彼らは、決してこの環境に満足できるとは言い難い、しかし充実していそうな表情でした。実力で捻じ伏せることが敵わなかった765プロの最大の武器は「団結」と、冬馬は評します。

場所は遠くても心は同じ。みんな今をやり過ごすのに必死で、すこし周りが見えてなかった。そしてそれは、春香も同様かもしれません。帰る場所があるというのは、何事にも変え難いことです。

25話

そうしてようやく再起した765プロ。もはやこれ以降は何も語るまいと思います。個人的にはこの先――いつか遠くない未来、新たな風が765プロに吹き込んでくる時を待ちたいと思います。きっと、アリーナライブがあった世界とは違う世界線なんだろうけど、「彼女たち」が来る日は、もう目の前だから。