Saltの思うこと

思ったことを書いていけたらいいなあ

2022夏アニメ感想

普通に生きてたらいつのまにか最終回シーズンなの怖すぎません? 歳をとると時間の流れがあっという間って24歳が言うと怒られそうだけど。

そしてなんでこんなに投稿が遅れたかというと、知っての通り某作の最終回がかなり遅かったからです。こればっかりは仕方ないね。

オリエント(2クール目)

あらすじはさておき、序盤から終盤にかけての武蔵虐めが徹底的すぎて恐ろしかった。真っ先に旅の仲間から引き離して別チームで行動させるって、なかなかできることじゃない。当の仲間2人は別行動でもよろしくやってるのが尚のこと理不尽で可哀想でした。

とはいえそれは成長を描くためであって、今期のヒロインにあたるみちるの生い立ちと武蔵の性格が絡み合って、全体としては綺麗な作りでしたね。ただ武蔵にフォーカスが向きすぎてて2人の出番が極端に少なかったのは勿体無い。できれば続きで見せ場が欲しいところ。

金装のヴェルメイユ

今期最終回の一番乗りでした。肝となる回がまともに見れる状況じゃなかったことだけが心残り。ラノベやなろう原作ではない純粋なえっち漫画ですね。アニメ化まで行くのはそうそう無いんだけど、来期以降こんな感じのも増えてるんで界隈自体の需要が一定数あるんでしょう。

さて本作はえっち要素もいいんですが少年漫画らしい、ガンガン連載なだけある熱いバトル要素にも凝っていました。流れとしては超常的な力を手に入れた主人公が無自覚に暴れ回る、なろう的な部分もありますが、敵側もしっかり強いし戦術に工夫を凝らすので、最後までどっちに転ぶか分からない白熱感がありました。

後半は戦いはさておきシリアスに注力しているのでその辺りは少し残念。というか冒頭書いたけど肝心なところでニンダイと被っちゃったからさ……仕方無いよね。

オーバーロード

ここまで続くともう作劇的にもこれといって書くことは無いというか。今回は結構エピソードが詰め込まれてましたね。闘技大会やらドワーフの町やら王国滅亡やら。

心なしか素のアインズ様が垣間見えるシーンが多かった気がします。お堅い話に見えて割とギャグっぽい要素が多いのが良いところなのでそうあってほしいのだけれど、いよいよ王国も滅ぼしたことだし後には引けない状況になっていくのかなぁ。劇場版もあるし、いつの日か続きも見れることでしょう。

シャインポスト

放送局と時間以外の全てが高水準な今期の大トリ。今期はこれを見ろ! アイドルもののメディアミックスプロジェクトです。

原作小説を手がける駱駝先生はギミックに富んだコメディが得意な方で、そこに監督を務める及川啓氏のセンスが混ざることで純粋にシナリオとして面白かったです。伏線や細かい描写の回収も上手かったですね。王道アイドルストーリーですが、ここ最近はアイドルがまともにアイドルしてる方が少ないので。

最大の欠点はやはり上述した放送枠。火曜の日テレ深夜って一応アニメ定住枠なんですが、再放送も多いし枠自体の知名度の関係で口コミで広めていくしかなく……。終盤、特番編成になったのをいいことにド深夜に声優を集めて生放送を配信するなど、良い意味で公式が狂気に走り始めて話題を呼んだのは、なんだかんだいいアプローチだったのかもしれない。さて、ゲームはいつ頃来るかな。

咲うアルスノトリア すんっ!

すんっ、すんすんすーん!

ソシャゲ由来のアニメですね。内容も比較的ゲーム本編の補完をメインにしているみたいでした。若干会話がふわふわしすぎなので字幕が欲しくなることはちょこちょこあった。キャラはどれも立ってたし、作画も安定していたのでそこはポイント高め。

しょっちゅう挟まるWarningはどうも世界観設定に深く関わる部分らしいのだけど、アニメでは実質何の説明も無く、本編部分とも交わらないまま終わってしまったので消化不良。原作遊んでいれば何がどうなっているのか理解できたんでしょうけど。やはりソシャゲアニメはシリアスかコメディどっちかに偏らせないとダメだよ。

異世界おじさん

めっちゃ面白かったんだけど制作上の不幸により後半は来期に飛びました。

世間的にも状況はなあなあになってる感じがしますが、今一度気を引き締めてほしいものです。来期放送分も枠が急きょ挿し込まれた関係で他局と被ってしまっているので、録画消化以外の道は無さそうです。

サマータイムレンダ(2クール目)

いや〜〜〜〜〜〜〜良いものを見た。2クールアニメはこうでないとって感じです。原作完結済みなのもありますが、最終回までキッチリ描かれるのはやっぱり気分が良い。特に全ての事象にケリをつけるのが最終話の1つ前で、最終話自体は丸々エピローグなのが良い。

こういったループ系の物語は元凶を止めた後の「何も無かった」世界線がどうなったかが一番重要なので、ちゃんと平和になってて本当に良かった。後腐れ無い結末って簡単そうに見えて読後感に非常に大きな影響を与えるので、変に不穏因子を残してきたりしなくて安心しました。

2クール目に入って本格的にループの攻略に入ってから、やたらMAGES.味溢れるOPになったのもテンション上がりましたね。なんかもう全部において完璧でした。いや欠点一つあった。ネット配信がDisney+独占なところです。本作に限らず配信サイトの独占は(制作費的な事情はあるにせよ)後追いしづらくて明確なデメリットなので、どこかしらで緩和してほしいよなぁ。

よふかしのうた

ノイタミナ久々に見たかもしれない。なぜかというとノイタミナは一般向けの皮を被った女性向けアニメが多いからです。実況民と言えどNot for meはあるのだ。

そんなわけで少年漫画原作になりますが、この辺はさすがと言うべきか、背景美術を始めとした全体のクオリティは今期でもトップレベルでした。同作者の「だがしかし」は2期までやってるけどコメディタッチだったので、ややシリアス要素に比重が傾いている本作だとリッチな絵作りの方がハマりますね。

お話は……これは運が悪いことに、民放局なので放送時間のズレが多発し、TBS(旧アニメリコ)と被ってしまい、最後までしっかり見れない状況が続いたため自分からはノータッチです。OPEDは意外にもマッチしていて良かったです。いやまあEDは本作の元ネタなんですが。

それでも歩は寄せてくる

前期の「ツバキ」に続く同作者原作。将棋部(仮)の先輩後輩という「高木さん」とも少し違う立ち位置でのラブコメです。

しかしまぁなんというか、1クールアニメで結構間柄が進展した方ではあるんですが、わりかし無難にラブコメしているおかげで起伏はそんなに多くなかった。同曜日の前に放送しているやつらがどれも濃ゆいのもあるかもしれない。

考えてみると「ヒロイン側が吹っ掛けるような発言をして、主人公が直球の好意で返してきて結局ドギマギしてしまう」って構成、後ろにあるやつと丸被りしてるんですよね……。作者の他2作と比べると些かパンチが弱かった気はします。

プリマドール

key。以上。……で大体説明できてしまいそう。シンギュラリティに到達した可愛いからくり人形たちの物語、でいいのか?

序盤はやや地味めな日常系としてのスタートでしたが、中盤から先の大戦の遺産としての人形の立場が強調され始め、シリアス寄りになっていったのは良かったと思います。いやまぁこの構成が完全にkeyの十八番なのは分かってるんだけども、やっぱ真面目な話やってこそですよ。

key作品に限らず、泣かせに来る展開は嫌ではないものの若干抵抗があるんですが、今回はわりと素直に感動できました。明らかなおふざけが無かったからかもしれない。

コードギアス 反逆のルルーシュR2

9月末放送ぶんから後半戦開始を告げるOPED変更は感想記事書く身としてはやや卑怯に思える。それはそうと、1期再放送から若干の間を開けての2期放送です。あんな引き方しておいて2期は再放送しませんはありえねえよなぁ!?

序盤から新キャラであるロロの登場や、ルルーシュが記憶操作されていたりなど、なかなかに情報量の多い展開でしたが、相変わらず話のスピード感がすごいの何の。気分転換が如く学園ラブコメをしていたと思ったら、急に国取りゲーム始まってますからね。ここからどう終結していくのか楽しみです。マジの初見なんで。

黒の召喚士

最近は良くも悪くも似たり寄ったりななろう作品は見る数を抑えているのですが、推しが出るとありゃ見ないわけにはいかねえ。僕は推しが出る番組ときらら作品は最優先で見る意志の弱いオタクです。

と言っても1話はテンプレ中のテンプレで「いつものか……」と肩を落としていたのですが、2話のバトル描写がCGを混じえた迫力ある映像で、思っていたより面白くてハマってしまいました。

ただこればっかりは仕方ないとも思うのですが、パーティーメンバーに加入する人間が女性ばかりなのが気になった。一応男性もいるにはいるけど……という点で、ちょっと「ゼノブレイド2」を彷彿としてしまいました。アレも人間の男性として見るとかなり偏り激しかったな。

視聴感にも慣れた後半は、やや悪役じみたムーブをするようになってそれはそれで面白かったのですが、序盤ほどの勢いは減ったかなという印象。強くなる過程の方がやっぱ楽しいよね。

Extreme Hearts

最初はいつもの実況民しか見てないし実況民内でしか好評を得ないトンチキダメアニメかと思ってたんですが、まさかのダークホース枠。アイドル×スポーツを主軸にホビーアニメ的な超次元要素加えた深夜アニメなんて、誰しもそうなると思うって。

そんなわけで、エモ要素とか関係性オタクにとってはたまらないアニメだったんではないでしょうか。わずか1クールながらライバルチームも沢山出てきて、たぶんこの辺りはガルパン系を意識したのだとは思うけど、しっかりキャラが立っててよかったです。

決め手となるウイニングライブは、数自体は少ないものの一般的なアイドルアニメに劣らない演出でした。特に最終回では、声が震えて上手く歌えない描写なんか挿入されちゃったりして、力入ってんなぁと思いました(音源垂れ流しでは出来ない演出なのでそのパートだけでも別録りしないといけない)。

惜しむらくというか、根本的な問題として上述した「シャインポスト」と全く同じで、時間帯的に実況オタクぐらいしかちゃんと見ていないという事情があるので、ムーブメントの主流にはなれなかったけど……。00年代的な楽しい深夜アニメなので、よければ見てほしいです。

最近雇ったメイドが怪しい

「ジャヒー様」は見てなかったんですよねー。褐色に定評のある作者。というわけで上述した「それでも歩は寄せてくる」の年の差版です。言うほど歳離れてないっぽいけど。

こちらはどうだったかというと、いわゆる勘違い系要素が含まれていたおかげでギャグに偏っていたので、こちらの方が見やすかったです。まぁ年の差あるから明確な恋愛描写とかはしづらいし。

三者目線での描写があったのも良かったですね。というかつかさお嬢様なんだけど。この作品で明らかに言動が一番異常な子だったので、彼女中心の回がもっとあってもよかったと思う。

おまけ

今期途中で視聴をやめたのは「リコリス・リコイル」と「エンゲージ・キス」でした。まぁ見事にドヨルのアニプレ枠。

言ってしまえば自分が求めているものとお出しされるものが食い違っていったこと(というか1話時点で自分の中でこの作品が面白くなるビジョンが見えなかったこと)が最大の理由なんですが、加えて世間で後追い的に大人気になったという思わず逆張りしたくなってしまう爆発の仕方と、そんなモヤモヤした状況下で「ゼノブレイド3」が発売されて、アニプレ枠の1時間半を丸々ゲーム進めるのに使った方が断然オトクだと思ってしまったのが大きいですね。悲しきオタクの性よ。10月は同枠が「ぼっち・ざ・ろっく!」なので、後方腕組み古参ヅラして眺めたいと思います。