先日の『デジシタ』こと『765PRO DIGITAL LIVE THEATER』皆さんは見ましたか?
自分はニコ生TSで視聴したのですが、当初期待していたより面白かったというのが素直なところです。半分ぐらいコメンタリな気はするけど
さて、このデジシタですが、企画担当の小美野Pから途中で変更が色々あったという発言がありました。
それは「セトリを決めた段階で、劇場からの配信ライブという形に変更した」というもの。前後の録り下ろしMCパートの内容もそれに合わせて台本が全て書き直されたとか。
まあ要するに、ゲーム中では劇場以外でライブを行う「UNION!!」だとか「ビッグバンズバリボー!!!!!」だとかの楽曲が候補から外されたのですが、これがなかなか功を奏していたと思いました。なにせ、他コンテンツでは恐らく不可能に近いから。
例えば……
そもそも3Dモデリングが存在しない(スタマスで初3D化)。直前に行われた『MUSIC DAWN』は映像演出こそあれど、根底は演者によるリアルライブ。
他にも先のTIF出演など外向きの活動が多いのも、裏を返せばゲームを軸とした展開に限界があるためだと思います。結果的に人目に触れる機会が多くなっているので一概に良し悪しは決められませんが。
- エムステ
3Dライブこそ存在しますが、実装されている曲数が少ない。なんとか1st LIVEの再現セトリが作れるだろう、といった程度です。
エムステ自体3D LIVEに重きを置いたコンテンツではなくなっているように見えますが、楽曲追加のペースは見直してほしいものです……
楽曲数ではミリシタを上回るものの、ライブというコンセプトに沿うと、披露できる楽曲がかなり減ります。転換期と言ってもいい『ラブレター』以降いわゆるミュージックビデオ、つまり文字通りのMVが中心となって実装されてきたのがデレステです。
もちろんステージライブのMVも多数存在しますが、765プロライブ劇場のような一貫した舞台ではないことに注目。アリーナやドームなど超大型ステージでのライブMVが結構多いです。一応、ソロ曲や最初期のユニット楽曲は同一のステージになっていますが、それだけに対象を絞ると不満も続出するでしょう。
そして何より、ミリシタは全編3Dのフルボイスという字面だけ見れば据置タイトルにも負けない内容となっています。間に挟まるMCパートでもユニット衣装を着用したまま掛け合う場面が多くありました。
他タイトルは会話パートは基本2Dなので、臨場感という点において優位を保っています。(一応、デレには『デレスポ』という3Dモデルでコミュを行うコンテンツがあることを留意)
そんなわけで
- 全編3D、フルボイスのコミュ
- 基本的に同じ場所が舞台のライブMV
- ユニットごとに存在する衣装
こういった要素が上手く組み合わさって生まれたのが『デジシタ』ということになります。ミリオンライブ開始当初から765プロライブ劇場という場所を大事にしてきたからこそ、可能なことだったと思います。
もちろん、不満点や改善点だってありますよ。
今回の投票対象にはソロ曲が一切無かったり、セトリに出演者の偏りが見られたり(翼の酷使は現実のライブを彷彿とさせて面白かったですが)、ゲーム尺なので1曲あたりの時間が短かったり……。
今回披露されたうち『アライブファクター』や『花ざかりWeekend』は、より演者の気迫を感じられるので音源では物足りない感じは多く、リアルライブに勝るものはないことも承知。それでも、ライブを1回行うのにどれだけの時間や人が動いているかを考えれば、必ずしもデジシタの省エネ志向が間違いだとは思えません。
そしてそれ以上に、ライブを通してのコンセプトをより明確に打ち出した上で企画を行ったり、或いは初出となるサプライズ新曲を披露したりなど、ポテンシャルを感じさせる内容だったと思いました。
願わくば第2回以降の公演が続くことを期待したいです。そうするとやっぱりミリシタにどんどん曲を追加してほしいというのが本音なのですが、当面は難しいですかね……。
ちょっと続き。
この記事の趣旨は「デジシタはミリシタだからできた企画」と言いたいのであって、他マスにもそれぞれ良いところはちゃんとありますよ。「ミリ信者が擁護したすぎて他マスをsageている」なんて思われるのは心外なので、そこだけよろしくお願いしますね。