Saltの思うこと

思ったことを書いていけたらいいなあ

やり方は色々あれど

ポケットモンスターソード・シールド エキスパンションパス』の発売が発表されましたね。

ぶっちゃけた話、本作を取り巻く環境については確かに問題点が多いし、今現在自分はそれを棚に上げて話すことが多いのですが、今回はあえて、それに触れていこうと思います。

一部未登場のポケモンについて

昨年のE3においてこれが発表された時は「まぁそうなっちゃうかー」という印象でした。

実際、ポケモンの数は他のキャラクターコンテンツと比べても明らかに多い方です。それらが1匹1匹独立した能力を持ち、姿を持ち、個性を持っています。

加えて対戦ゲームでもありますから、バランス調整には大変な苦労が付き纏います。事実、ポケモンの数が600を越えた『XY』以降は新規ポケモンの数が従来の半分ほどまでに減り、その代わり専用技や特性などを持つ個性重視型に切り替えられています。リージョンフォームやメガシンカというのは図鑑ナンバーを肥大化させずにポケモンの種類を増やす画期的発想なんですね。

そうした工夫を鑑みつつ、本編シリーズでは初となる据置機への移行という点も考えると、「全てのポケモンが揃うわけではない」というのは、少なからず理解が及びます。各地方の御三家や伝説のポケモン達がわらわらと出張して対戦環境に当然のように居座るのもそろそろ飽きたし、新しい風を吹き込ませる意味でもここは受け入れるべきだと強く思いました。

その裏で、自分も「いずれまた全員が出揃うタイトルが出るだろう」と信じ続けているのは確か。それについては本編でなくても、『ポケモンスタジアム』のような対戦専用ツールであっても構わないと思っています。

有料DLCによる新ポケモン+既存ポケモンの追加について

これに関しては意外だったし、正直「よくやった!」と称賛を贈りたいです。もちろん海外を中心とした批判活動が続いていることを理解した上で、それでもゲームフリークの意志を最大限汲み取ろうとしていたので。

また、ウーラオスやガラルヤドンを始めとした完全新規のポケモンが追加される点も実に画期的です。過去にはオリジンフォルムのギラティナ、合体したキュレムゲンシカイキした超古代ポケモンアーゴヨンなどなど、新規ポケモンが追加されたタイトルは同世代であってもそれらを含んでの通信対戦とかはできなかったわけです。しかし今回はアップデートによる追加ということで、全ユーザーが平等に対戦環境を更新できるので、素晴らしい進歩だと思います。(今の時代こんなことやってるのポケモン以外にまず存在しないだろうことはひとまず置いておきます)

続いて既存ポケモンの追加ですが、こちらは過去作を持っていれば有料DLCを購入せずともガラルへ送ることができます。最低限ここはご理解頂きたい。その上で、『剣盾』のみでも入手できるようになるといった感じですね。

ある種アップデートの本命はこちらと言えます。本作では上述の通り全ポケモンのおよそ半分かそれに届かないぐらいの数が登場しており、ぶっちゃけ「こんなにいるのにまだ倍以上残ってんのかよ多すぎるだろアホかよ」と心のどこかで思いつつ、やはり見慣れたポケモンが登場するというのは安心感があります。

しかしながら懸念点も多く、真っ先に挙げられるのが対戦バランス。現在の剣盾環境においてはミミッキュやドラパルト、ドリュウズバンギラス等々が幅を効かせていますが、今後はここにガブリアスメタグロスといったいつもの顔ぶれも参入するわけです。

そして何より、伝説のポケモンが現れます。いわゆる準伝説。サンダー、スイクンラティオスクレセリアヒードランランドロスカプ・テテフ……その強さは誰もが認めるポケモン達が多数復活するのです。

剣盾環境の良いところは過去作の準伝説たちが種族値の暴力を振るわないところだと本気で思っているので、これからの対戦環境が心配でなりません。

じゃあどうするのが正解なのか

ポケモンはなるべく全員登場した方が、当たり前だけどみんな嬉しい」

「でも全員登場してしまうとその中で対戦に使われるのは強力なごく一部になってしまい、剣盾環境で躍進したポケモン達が見る影も無くなる可能性も無いとは言い切れない」

ではどうするべきか。答えはある程度に絞られます。

  • ランクマッチに出場できるのはガラル図鑑のポケモンのみとし、準伝説には図鑑ナンバーを与えない(準伝のみ対戦環境から追放、ガブなど通常の追加ポケモンは使用可能なパターン)
  • シーズンごとに使用可能なポケモンを非常に細かく切り換える(公式側の調整にユーザーが振り回され続けるパターン)
  • 全員解放(魔境化させるパターン)

ちなみに私としては「準伝説も含めて全員ダイマックス可能な代わりに準伝説以外の全てのポケモンがザシアン、ザマゼンタ、ムゲンダイナと常に一緒に戦う」のが一番丸く収まるかなあと思ってます。

本体エラーについて

こっちに関しては自分の身の回りを含めて発生していない関係上、大きく声を上げることは難しいのですが……

無いことを証明するのはほとんど無理ですし、自分も『FE無双』を遊んでる時にエラー落ちしたりすることはあったわけで。任天堂からしても「本体エラーの報告数が比較的多い」ぐらい程度にしか把握できないはずです。それでも「ポケモンはユーザーが多いから」と誤魔化している可能性は無きにしもあらず。

ただやっぱり、破損周りについては何かしらガイドを出した方が賢明だとは思います。かけがえのないデータですし、いや最悪「セーブデータお預かり」機能とか使えばなんとかならなくは無いんでしょうけども、とはいえ本体を買い直すのはコストも馬鹿にならないので。

ただこういうのは企業側からするとどうしても商品及び企業イメージの低下が付き纏うので、出来ればやりたくないというところはあると思います。それで実際に不具合に巻き込まれたユーザーを泣き寝入りさせるのもどうかと思いつつ。

なんらかの形で補償はしてあげるべき、というと上から目線になってしまいますが、した方がよっぽど企業イメージは良くなりますし。

スマブラを引き合いに出すことについて

スマブラは『X』以降ファイターのリストラがあって当然のシリーズでした。ミュウツーやスネークを筆頭に悲しまれたものの、ディレクターの桜井氏が何度も何度も「色々な事情がある」と念押しし、ユーザーの多くも理解を示したため受け入れられていました。

全員参戦についても、桜井氏は「無理を通して作っている」「これが最初で最後」「そもそも前作に出たファイターが今作にも当然続投されるものだと思ってる人しかいない(これは意訳です)」としつこいぐらいに言ってるので、やはりユーザーは受け入れ態勢です。

仮に次回作があったとして「勇者がいない!ふざけるな!」とか、「バンジョー&カズーイを返せ!」と言うユーザーはいるにはいるでしょうが、「SPが本当に特別だったんだ」と受け入れてくれることでしょう。私はどこか、人間はそれぐらい希望に満ちた生き物だと信じている節がある。

一方でポケモンは『RS』以降の作品からは連れてこれて当然だったのを突如打ち切られたので、そのぶん反発も大きいものだと認識しています。騒動が広がり始めた当初は、「当然だと思っていた俺らが悪い」みたいな論説もありましたね。

しかしながら剣盾内部のデータ解析で発覚したあれこれで、全力を尽くしていないのでは?という疑惑が挙がったのも事実。

ところで、スマブラというのはシリーズを通して大胆にモーションが変わるファイターというのはそう多くないですが、『DX』→『X』、『X』→『for』の移行に関しては開発元が異なる関係でほぼ全く同じモーションをゼロから作り直しているそうですよ。ゲーム作りってタイヘンなんですね。念のため書いておきますが、ポケモンもそうだと言っているわけではないですよ。