Saltの思うこと

思ったことを書いていけたらいいなあ

2023冬アニメ感想

冬アニメは延期こそいくつかあったものの、大体3月中の放送に収まっていて、新アニメと交錯することがそんなになくてよかったですね。その中で1週ぶん取り残されたのがエンポリオなのも、また運命か(オタク特有のこじつけ)。

もののがたり

ここで言うのもなんですけど、最近の集英社アニメの7〜8割ぐらいに推しが出てる気がするんですよねぇ。始まりは『Dr.STONE』辺りかな?と思っているけど、起爆剤は間違いなく『タコピー』だな。アレ以来、集英社が気に入っちゃって発表されるアニメ化のほとんどに名を連ねている気がする。そして本作もその例外ではなく。

タイトルのわりにテーマはモノノケではなく付喪神。アクション激しめのダークな世界設定で、終始シリアスに行くのかな?と思っていたら、想像以上にラブコメしていて、穏やかな日常もあって、毎日を尊く感じるような丁寧な構成でした。

主人公の兵馬くんが、下手なヒロインよりヒロインしているというか、想いの伝え方が下手くそで見ていて愛らしいです。長月家の皆々様も個性派揃いながら願うところは同じで連帯感が強く、異形の家族構成なのがよかったですね。今期のよかったアニメ、何かしら血縁ないし家族の形がテーマに据えられてる気がする。

なんと分割2クールだったということで、ここから兵馬くんがどのような成長ぶりを見せてくれるのか楽しみにしております。

あやかしトライアングル

やらかしトライアングル。なんかこう、ガンガン規制が入る感じのアニメも随分少なくなったような気はしますね。俺が見なくなっただけ?

今期は突然変異ぎみにTSものが3作もあったので危うく堕ちかけましたが、ギリギリ耐えました。キャラ造形はちょっと狙いすぎじゃないかとも思うけど、見栄えがいいのは流石というべきか。

ところでEDが個人的に名曲なので、もう少し聴けると考えると怪我の功名ですかね。

英雄王、武を極めるため転生す

なろう系ファンタジーはあまりに多すぎるので出来る限り数を絞ろうとしているのですが、俺の前で英雄王を名乗るだなんてなかなか度胸あるじゃないのとファイアーエムブレムファンとして勝負を挑むことになりました。

好感だったのは自分が最強であることに疑念を持たない点ですね。これはアノス様もそうだけど、「俺また何かやっちゃいました?」なノリが正直好きじゃないので(強いことをギャグにしないでほしい)、重度の戦闘狂なのはいい落とし所。

個人的にはキャラデザも「おっ」と思うラインでして、特に自分はまつ毛バチバチが好きらしいことに最近気づいたので加点要素でした。こだわりなのか、アップの画面だとかなり陰影濃いめの作画になるので、シンプルながらも印象に残りやすいキャラクターだったと思います。反面、アクションシーンは面白い絵面になることも多かったのだけど……。

久保さんは僕を許さない

白石くんが主人公っぽいと思った瞬間に延期が決定という無慈悲さ。夏に延期するタイトルが多い中で比較的余裕があるのか4月から早速再開ですね。

いちおう原作が最終回を迎えたみたいですが、同時の完結が叶わなかったのは勿体無い。延期後も枠が変わらないのは不幸中の幸いかな。

陰の実力者になりたくて!(後半)

2クールというか全20話という変わった構成で一足早く幕引き。全体的な評価としては前半戦からさほど変わらなかったけど、説明の多かった前半と比べてごちゃごちゃした感じが無くなって、見やすくなった気もします。

それでも全体的にセリフ量が多めなので、一度気を抜くとワケ分かんなくなっちゃいますね。その音作りを活かした演出があったりもして、内容に負けず劣らず好き放題してたアニメだったな〜。セリフをしっかり聞き込める・状況を整理できる術がある状態で連続視聴したらいいんじゃなかろうか。

ところで続編決まったそうで、結構特殊な放送形態だったけどそれなりに力入ってるっぽいし反響はあるのかな?

トモちゃんは女の子!

最近はコンプラ的に見かけなくなった暴力系ヒロインを中心とする王道ラブコメ。原作はWeb連載の4コマで、話のテンポも良さげ。

ヒロイン3人組がそれぞれ三者三様の個性を放っているので序盤はそれだけでも楽しめました。智と淳一郎の付かず離れずな微妙すぎる距離感は「そこでそうなるんかよ!」とか「そうはならんやろ」の応酬で、中盤からようやく変化の兆しが見えてきた時にはもうこのアニメにどっぷりハマっていました。

後述タイトルも含め、1クールできっちり収めたのは最も評価すべき点。それにしても終始りえりーの喉が潰れてないか不安になる叫び具合だったが……。

転生王女と天才令嬢の魔法革命

変則話数の『陰実』を除くと、視聴している中では最初に終わったアニメでした。最近はすっかりラノベアニメと言っても原作はなろう掲載とかになってきましたね。別に悪いことじゃあないんだけども。さて、本作は序盤から結構ウケが良かったっぽいのだけど、自分は終始そこまでハマれんかな〜といった感じでした。逆張りの悪い癖かもしれん。

序盤のコメディ部分が微妙に相性悪かったっぽくって、中盤の姉弟対決ら辺から雰囲気が真面目になって良くなったのだけど、それでも引き込まれるほどには至らなかったかなぁ。ファーストインプレッションって大事ですよね。特に終盤はギャグを挟む余裕も無いほど重たい空気になるので、緩急を活かしきれてなかったような気も(ギャグとシリアスの配分という意味)。

終わり方は綺麗だったけど、思い出したかのように百合要素というか百合チュー入れてきて笑っちゃった。微妙に雑……というか唐突に感じたのよ。あと個人的にはEDとしてOP曲を流してほしかったなぁという気持ち。ここ最近どうもアニメ側の演出と個人的な理想の演出が噛み合わなくなり始めた気がする。そろそろ辞めどきかな!!!

お兄ちゃんはおしまい!

個人的には今期キラータイトル。(同人誌取扱店で働いてたもので)前々からタイトルは知ってたのだけど、製作に恵まれて期待以上のものがお出しされたという点では『ぼざろ』にも通ずるものがある。というかなんで『無職転生』のために建てられたスタジオがこれ作ってんだよ。

今期なぜか3作品もあるTSモノの1つで、これはコメディ中心。やたら豪華な作画からお出しされるしょうもない下ネタなど贅沢なつくりのアニメでした。話としての起伏がさほど大きくないぶん演出で魅せる方向性で、止め絵はちょこちょこ入りつつも、動かすところはグリグリ動かすのでアニメーションとして楽しかったですね。OPEDは曲も映像も今期トップじゃなかろうか。

続編にも期待したいけど、前述の通り製作スタジオは本来『無職転生』のために設立されて、その2期が既に決定している以上、スタッフを引き継ぐなら当面先になるのかなぁ。

シュガーアップル・フェアリーテイル

少女漫画的な趣の強いファンタジーアニメ。テレビとかで菓子職人がものすごい造形の物を作ってたりするけど、あれが中心になるというちょっと変わったアニメかも。

作中を通して主人公アンに立ちはだかる試練と、そのために犠牲になっていく作中世界の民度がとても愉快でした。あたかも不憫な準レギュラー枠と思わせておいてその実ただの畜生とかいう名脇役ジョナスを始め、出会う人の8割ぐらいが悪意の塊なの、純粋に狂っててスゴかったです。

どんなに頑張って認められようとしても、運命がそれを許さないというのは辛いですね。そんなわけでまさかのNTRエンド……というか分割2クールで前半はブラックな最終回でした。果たしてこの後どのような逆転劇を見せてくれるのか楽しみです。現状だと災難に対しての幸福が小さすぎる気がする。

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン(3クール目)

概ねの流れは知っていたとはいえ、後半はそれはもう怒涛の展開なので「アレやコレを詰め込んで本当に放送枠内に収まるのか!?」と不安だったのですが、まあほぼピッタシでしたね。

vs.DIOの息子たち辺りからかなり抽象的な表現とか作品自体のテーマ語りが増え始めるので、6部特有の複雑なスタンド能力も相まってメチャクチャ意味分からない映像になってたのも、それはそれでスゴイですよね。

収束していく運命、道を切り拓く覚悟。6部のラストは4部と同等かそれ以上に誰か一人欠けるだけで辿り着けなかった境地なので感慨深い。アニメ放送から10年、制作陣の愛はOPEDの演出に全てが詰まっていると思います。◆引力、即ち愛!!

真・進化の実〜知らないうちに勝ち組人生〜

誰が予想したのかという2期。いやマジで予算どこから出てるの?1期の時に予約数だかに応じて特典が豪華になる施策やってたけど、その上で行けると踏んだのは誰?

まあその辺は置いておくとして、内容はちょっとだけ絵作りが綺麗になった気がしないでもない以外はいつものノリでした。今期の放送枠が本家のすぐ後なのに執拗にジョジョパロを擦ってきたりとか、1期でゲスト出演した原作者がやたら長台詞喋るようになったりとか、相変わらずのやりたい放題。

でも1話と最終話のガチ作画に関してはちゃんとすごかったので、見せ方自体は上手いのがちょっとムカつくな……いつ戻ってきてもいいからね。

ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん

字面だけでも長いのに声に出して読んでみるとさらに長い!!我々はゲーム実況する人を実況していた。ニコニコのコメントみたいなもんですね。ヴェルサスを見守る時のプッチがここにいなくてよかった。

「乙女ゲーのキーキャラクターと直接言葉を交わせたら?」というアホみたいなコンセプトから生まれた怪作とでも言うべきか。ちょこちょこそうはならんやろポイントはありつつも、総合的に見て納得のいくゲームプレイでした。

つっても女神が出てきた辺りから軽率に第四の壁を超えてやりとりしてたのは、ロマンはありつつも少し強引すぎるかもなぁという気も。とはいえ本来の目標であったグランドエンディングをバッチリ達成しての最終回となったので、これ以上は何も言うまい。綺麗に終わってよかった!

お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件

アァオ!今期ラノベ(出身はなろうだけど)アニメでは比較的若者世代からも人気がある模様?

何が面白いってMXなのに字幕があるんですが、それ自体は見やすくていいことなんだけど、ンン〜・・・なんというか字幕の内容が変というか。いわゆる「セリフじゃないセリフ」を律儀に字幕化してるせいでそれがとにかく気になる。1話につき10回ぐらいは出てくる。さらにラブコメと呼ぶにはあまりにも都合の良すぎる展開も含めて本編中は総ツッコミの嵐。瞬く間におもちゃのような存在に(褒めてます)。

天使様とは名ばかりで正体は淫魔ですよ。いくらなんでも打ち解けてからグイグイ来すぎ。学校シーンの後、自宅に移るとさも当然とばかりに上がり込んでるので毎回笑ってしまう。登場人物からもツッコまれてたし。意図してやってる(笑いを取りに行くつもりはないはずだけど)のが余計にタチ悪いな。

ここまで散々文句みたいな褒め方してますけど、1クールでキッチリカップル成立まで描いた点は評価してますよ。というか今期はラブコメ枠多いわりにみんな最終回でちゃんと締めくくってくるのがえらい。

TRIGUN STAMPEDE

オレンジによる3DCGアニメ。原作は『血界戦線』の人でいわゆるリブートタイトルなのだけど、思いのほか原作履修を推奨されていて困った。

オリキャラの追加や、尺や演出の都合で原作から変更になった部分も多いそうだけど、まあ初見なので分からず。視聴感が途中までフワフワしがちだったので、なんとも言えない感想を抱いている。最後の続編匂わせ(あるのだが)パートは完全に知ってる前提だしね。

アニメーションに関しては老舗だし言わずもがな。激しいアクションにも耐えうる豪快なカメラワークで見応えたっぷりでした。自分の領域に引き込むみたいでよくないけど、ミリオンとかシャニマスもこれぐらいガッツリ動かすところは動かしてくれるといいなぁ。日本の3DCGアニメ会社は頑張ってほしい。

NieR:Automata

ニーア:納品まだ。ゲームがSwitchに移植されたのでやろうかなと思ったけどプラチナのアクションを30fpsでやるのはもったいないな〜と思って結局触ってなかった。ニーア関連作品は全部ノータッチです。

全体的に質は高くて原作再現と思しきカメラワークもちょこちょこ見受けられたのが面白かったんですが、質を求めすぎるというのも考えものですね。自爆と言ったら酷いけど……。

魔王学院の不適合者Ⅱ〜史上最強の魔王の始祖、転生して子孫たちの学校へ通う〜

これも延期。アノス様にも抗えないものはあるのか……。

例の一件により声優も変更となりましたが、変更は凄みが出過ぎてて親しみを感じなくなっちゃったな〜と思ってます。あの良くも悪くも小馬鹿にしてる感じというか、人間臭さのある声がよかったので……過ぎたことをうだうだ言っても仕方ないけど。

もういっぽん!

柔道女子というこれまたニッチなところを突いてきた一作。絵的に華は少ないかもだけど、しっかり青春スポ根を描いていて評価は順当に高め。

球技と比べると柔と付くだけあってパターン化されたモーションが少なく、取っ組み合いになることもあって作画カロリーは高かったと思うのですが(胴着の弛みとかもあるし)、投げ技のあのぐわんとした一瞬の「間」を止め絵っぽくすることで、印象付けると同時に節約するというのは結構な発想ですよね。

ガルパン』やらの系譜にあたる「相手校の過去も入念に描く」タイプの作品なので、話が進めば進むほど深みは出るはず。本編内では敗退エンドだったから、快進撃を見せる続編が欲しいな〜。

ポケットモンスター

自分はエメラルドからポケモンを始めたので、見始めたのはもちろん『アドバンスジェネレーション』からでした。当時は日曜朝のポケモン枠内でセレクション放送もあったので色々見ている方だとは思います。

それからはゲーム側のモチベーションと連動しながら見ていたかな。『ベストウィッシュ』辺りで少し遠ざかって、『XY』で戻ってきた感じですね。『サン&ムーン』は言わずもがな推しが出ているので、可能な限り見ていました。残念なことに『新無印』はほとんど追ってなかったので、肝心のチャンピオンになった場面は見れなかったけど。

自分のポケモン歴から見ても15年以上になるはずなので、相当長い旅路でした。最終シーズンになるにあたって、これまでゲットしたポケモンが入れ替わりで総登場したり、シリーズでやり残してきたことの清算をしたり、本当に「終わらせる」つもりなんだなということをひしひしと感じていました。

それでもきっと、他のアニメと同じで見えなくなるだけで、サトシの冒険は続くったら続くんでしょうね。またどこかで会える日を楽しみにしています。お疲れ様。