毎年言ってる気もしますが春アニメはミリシタの周年イベントと時期が被るので記事を書くタイミングに悩む。最終回まで見届けてから書くようにしたいんだけど、ラッシュに入ると困るんだよね。
ということで今期アニメは20本ぐらい見てました。暇人かな。
- 君は放課後インソムニア
- アリス・ギア・アイギス Expansion
- 異世界はスマートフォンとともに。2
- スキップとローファー
- 久保さんは僕を許さない
- 【推しの子】
- アイドルマスターシンデレラガールズ U149
- 神無き世界のカミサマ活動
- 魔法使いの嫁 season2
- Dr.STONE(第3期)
- カワイスギクライシス
- マッシュル-MASHLE-
- 終末のワルキューレⅡ
- 六道の悪女たち
- 江戸前エルフ
- 私の百合はお仕事です!
- おとなりに銀河
- 僕の心のヤバイやつ
- ワールドダイスター
- 転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜
- おまけ
君は放課後インソムニア
月曜から早々に不眠症がどうとか言い出すアニメ。実際は天体観測がメインになりますが。『スキップとローファー』に負けず劣らず、地に足ついた進行だったな〜と思います。でもこっちのが少しだけ思春期っぽいかも。感覚的には僕ヤバ>君ソム>スキローって感じ。
キャラデザがアニメアニメしていないぶん、音とか情景とかシチュエーション方面に力を入れていた印象です。同時期に実写映画も上映していたし、リーチしたい層がその辺なのかもね。
リアルの季節はこれから夏ですが、それに少し先駆けてたのはちょ〜っとだけもったいなく感じた。というか秋の『星屑テレパス』もだけど、天体アニメは夏こそ華だろうになぜ夏にやれないのか……w
アリス・ギア・アイギス Expansion
名前はそこそこ聞き覚えのあるソシャゲ原作アニメ。設定はSFバトル的な感じだし結構マジメに行くのかな〜と思っていたら、予想を大きく上回るオムニバス式おふざけアニメだった。
聞くところによるとゲーム内イベントもソシャゲ特有のハッチャケ具合らしく、そこが基となってこんな感じになっているとか。最初は面食らうだろうし、慣れた後も「なんで?」と言わざるを得ない超強引なシナリオ運びばかりなのですが、単品で完結しているので不思議と読後感は悪くないという謎。
登場人物の多さからしてたぶん初見向きではないと思うのですが、それはそれとして30分の情報量がすごいので時間を贅沢に使いたい人にはおすすめ。終盤は真面目だしね。でも最終回にありがちな思い出ボムが全く感動方面に機能してないのは笑った。やっぱり力の入れどころ間違ってたでしょ!!
異世界はスマートフォンとともに。2
なぜ今になって帰ってきたのか!? ゲツヨル〆の一本で深い時間だから、流石に明日に影響するし正直見る理由も全然無いんだけど、1期当時ボロクソ言われてるのをよそに完走したという実況民としての矜持から、2期も完走してやることにしました。何の意地だ。
なんというかいつも通り、実に淡々と物語が進む。難敵登場! とか遺跡発見! とかのじっくり進められそうなイベントを数分内(下手するとCM中)に終わらせてしまうので、そういう意味ではストレスフリー。それを前提としてあえて言うなら、画面として終始迫力が無かったな〜という気持ち。
逆に言えば、この前にあるのがカロリー消費多めな作品群なのでゆる〜くツッコミ入れながら見るぶんには楽しかった……気がする。意外と結構な速度でレギュラーキャラが増えてくから覚えてられないんだよね……。
スキップとローファー
端的に言って、ただ「高校生活を過ごしている」だけの内容なのに、どうして彼女たちの毎日はこんなに楽しく、充実しているように見えるんだろう。ひょっとしたら自分の高校時代も多少脚色してやればこんな感じになるのかもしれないけど、ここまで感情豊かで想いの入り乱れる関係性を作っていた自信は無い。
舞台がマジに進学校なこともあってか、登場人物みんな真面目な良い子ちゃん揃いで、それぞれ思春期らしい悩みは抱えつつも、お互いを思いやって距離を縮めたり、あえて離したりといった繊細な人間関係の描写が本当に面白かったです。群像劇として良い意味でアニメ映えするタイプかもしれん。
僕は所謂きらら的な日常系に対して『導入に非現実的なアプローチが含まれる』と考えているんですが、本作は(都合が良すぎるぐらい良い子ちゃん揃いなこと以外は)かなり地に足が着いているというか、突拍子も無い設定とかが無くて、もしかしたらクラスに一人ぐらいいるんじゃないか的なリアリティ具合が絶妙だったんだと思います。そういう意味で、真に日常系かも分からない。
久保さんは僕を許さない
前半は見てるし、別に忘れて困るような内容じゃないだろ(失礼)というわけで後半6話のみの視聴。前半と比べると久保さんのアプローチが露骨になってたな? という印象。卑しか女。
これもたぶん出オチネタを散々擦り続けるタイプの作品だとは思うのだけど、途中から普通のラブコメに遷移していったのは良くもあり悪くもあり。白石一家がもうちょい詳細に描写されたら嬉しかったけどな〜! 影が薄い点については理由もなく「そういうもの」として押し通してるのは評価する。
原作も前期の放送とほぼ同時ぐらいに終わったそうですが、結局どういうオチになったんだろう。アニメ最終話みたいなNever Ending Story...だったらちょっと嫌だな。恋愛ものに関しては有耶無耶にせず決着つけてほしい派なので。
【推しの子】
墨カッコまで含めてタイトルらしい。今期アニメでは悪いインターネットのアレコレを除いても、トップクラスの人気・知名度で代表的な存在だったかなと。当然のような2期決定だし。
そんな作品の内容はと言うと、アイドルアニメかと思ったら転生ものかと思ったらサスペンスかと思ったらアイドルアニメだった。そんな感じ。色々と芸能界を描いた作品です。どこまでリアルかはそっち側の人のみぞ知る。恋愛劇の要素もありますが、これどこまでやるんだろ。必要か不要かと問われたら、女の子が可愛いぶんには必要だけど物語の目標を考えると不要ですからね。
それはともかく、伊達に力入ってないなぁと一番思ったのは主題歌のパワーですね。OPもそうだけど、女王蜂によるED入りの演出がカッコ良すぎる。アレだけは認めざるを得ない。初回90分放送だけはアホかと思ったけど、以降は30分内に上手くまとまってるし多少は必要経費だったかなと考えることにします。続編待機。
アイドルマスターシンデレラガールズ U149
スイヨル、アイドルアニメ多すぎる!! それはともかく、アイマスアニメイヤーの先鋒ということでデレマス30分アニメとしては2代目。
元はコミカライズの一派ですが、「原案」とクレジットされているようにいくらか改変されています。特に序盤はその改変が目につく部分が多く、また大人……というか会社側の描写が露悪的すぎて「ちょっとこれどうなのよ」と思うことも多々。とはいえ、小規模な765や315、あるいは283と比べるとシンデレラは規模がデカすぎる上に今回はジュニアアイドルということで仕方無い部分はあるんだろう……と無理やり納得させています。
後半に入るとそういったやや強引とも言えるシナリオも鳴りをひそめ、まあまあまともな感じになりました。と思いきや、結局シンデレラの名にかまけてファンタジー描写で映像をごまかすことで何とかなったふうにしてみたり、色々煮え切らないところはあったかなぁ。表情を崩したりするのは構わないんだけど、ギャグで消化するにはあまりにも! みたいな場面もあったし。
一方、アイマスアニメで重要な挿入歌周りは、本作が初出となる晴や小春のソロ曲、また原作特装版CDの『ドレミファクトリー!』やその他ソロ曲も活かされているなど、流石にきちんとしている印象でした。つかさ社長のソロとLiPPSの新曲に関してはやりすぎじゃないかと思ったけど、想定外のサプライズということで。
神無き世界のカミサマ活動
今期最大の問題作。2023年に放送されたテレビアニメと言われてこれをお出しされたら100人中100人が首を傾げると思うよ。基礎の作画クオリティはひとまず置くとして、あまりにもフリーダムすぎる特殊OP/ED編成や悪目立ちしまくりなCGモンスター、勢いのありすぎるコンテに加えて中盤からは分かりやすい自主規制の嵐まで。
どう考えてもアニメを構成する要素の全てが噛み合ってないのに、だからこそ全てが噛み合っているように見えるという奇跡の産物です。王道を『転生貴族』とするなら邪道なのが本作。でも実のところ、ストーリーラインをしっかり追っていくと意外にも筋は通っていたり。まあ要するに、絵面が異常すぎるせいでお話までおかしく見えてしまうという驚異の侵食ぶりだというだけなのですが。
兎にも角にも、自由奔放すぎて適応しないと置いていかれること必至のかなり狂気なアニメ。その筋の人にとってはたまらない内容かもしれませんね。
魔法使いの嫁 season2
season1の時の記憶が「産まなきゃよかった」からのアミューズメントメディア総合学院しかないのですが、学園編に突入する関係でほとんど仕切り直しなので、あんまり深く考えなくてよかったです。
ただモクヨル一発目から見るには若干重い! モクヨル自体は(被りもあって)見る本数少ないんですが、後ろが画面が明るくて快活なアニメなので対照的に静かでひんやりとしていて。
登場人物もみんな基本的には真面目なトーンで話すので、生活音だったり外の状況だったりでたまに声聴こえねえ……ってなるシーンもあったり。まあそれはこっちの環境が要改善なのでアニメのせいではないか。
Dr.STONEからは1週間遅れましたが、こっちも10月に2クール目が。放送枠同じなのかな?
Dr.STONE(第3期)
総合して何クール目なんだろう。原作は少し前に完結してますが、ここまで来るとアニメも完結までやるんだろうなというオーラが出てきてワクワクしますね。
2期と3期の間にあった『龍水』を見損ねていたのですが、相変わらずキャラ造形が分かりやすく、出会った経緯が分からない以外の問題点は特に無くて助かった。これほどの人数がいてみんな独自の言い回しや決め台詞を持っているのは、よく考えるとスゴい。
なかなか見せ場の無かったキャラ達が活躍する場面があったり、割とポッと出の人物も凄まじい速度で一行に馴染んだり、キャラの立て方や話の動かし方がやっぱり綺麗だなぁ。ようやく世界の真相にも近づき始めたところで次回は10月から。定期的な供給があるっていいね。
カワイスギクライシス
「宇宙からの侵略者が、地球の愛玩動物にめちゃくちゃ絆される」という出オチを一生擦り続ける狂ったアニメ。人によってめちゃくちゃ評価分かれてそうだよな〜〜〜僕はかなり好きです。
はっきり言って自分が動物飼ったり触れたりするのは絶対ムリなんですが、それはそれとして「見る分にはサイコー」ってやつなので、ひたすら擦られる猫や犬が可愛いというネタにもうんうん頷いてしまう。TLでは一周回って宇宙生物たちに注目が集まってたけど……。生態が分からずとも「生き物である」とさえ認識すれば不思議と愛嬌があるように見えてくるのは何なんですかね。
宇宙人勢力や次回予告などが無意味に迫真なのもシュールで面白かったです。温度差というか。劇伴までにゃんにゃん言ってたし徹底してる。ギャグもさることながら、声優陣の熱演というか怪演が視聴モチベーションを大きく牽引していたと思います。
マッシュル-MASHLE-
筋肉で全てを解決するハリー・ポッター。それ以上でも以下でもない。そういう意味では『ワンパンマン』に楽しみ方が近いかもしれない。
序盤はそのパワーis正義な様をシュールギャグとして演出していましたが、これがまた絶妙にスベッてる気がしてならない。事実、終盤のゴリ押しの場面はそこそこ真面目なシーンだったし。たぶんギャグを挟まないと死んじゃう病なんだろうけど、そのギャグの切れ味が何ともイマイチなのでそこだけは評価し難い。
まだまだ導入にあたる部分ということでマッシュ以外のレギュラーメンバーも魅力を発揮し切れてないと思うし、少し先にはなるけど続編で見せ場があるといいな。内容覚えてるか不安だけどたぶん覚えてなくても大丈夫だろうし……。
終末のワルキューレⅡ
あれ? なんか終わる空気感出してる? と思ったら話数編成が特殊なタイプでした。先行配信系だとこういうのもできるんだ。
相変わらず話の進み具合は何とも言えないのですが、全10話で5話ずつ2試合と考えると、まぁそこそこテンポは良かった方なのかなと思います。今回戦った2人はどっちも戦闘スタイルが大きく異なるし、画面の明るさからして全く違うのでメリハリがありましたね。長期戦になるとやっぱりダレちゃうところはあるんだけど。いっそ2試合同時進行とかの方が面白いかもしれない。
釈迦が人類側につく引きはすごくよかった。この時間帯はジョジョ含めネトフリ枠で固定になってるし、いずれ後半も来るんだろうと思いながら気長に待ちます。
六道の悪女たち
この時間帯のアニメ被りがマジで酷すぎるので今期の中ではだいぶ影が薄いと思うのですが、個人的にかなり評価は高め。
これは完全に私情だけど、上田麗奈さんのファン歴約10年の僕が過去に数回見たかも程度の方向性の芝居をめちゃくちゃ演ってくれるタイプの大変ありがたいアニメなので、氏の芝居が好きだと言う人でこのアニメを見てなかったらモグリ認定しようと思います(過激派)。
デフォルメの効いたキャラデザは良くも悪くもマンガ的で、あえて言えば現代向きではないよなぁと思いつつ、悪女だとか不良だとかそういうのにありがちな人情ものに自分は結構弱いので、一本筋の通った人物たちには心動かされました。最初はナヨナヨしていた六道や課長、大佐も終盤には漢を見せる。それが文句無しにカッコいい。
章が変わる時だけちょっと駆け足ぎみだったのが勿体無いな〜と思いつつ、全体としての見せ場らしい見せ場はしっかり決まってたし、上述した通りキャラクターがみんなしっかりとした信念を持って行動しているのが良かったです。始まりは術や能力かもしれないけど、そこで終わらず自身の力で世界を変えていくっていう流れはやはり美しい。
江戸前エルフ
「東京のいち神社で祀られている御神体が引きこもりのオタクエルフ」というだけの、ある意味出オチどころではない設定から始まる物語。実況はしていなかったんですが、思わぬ掘り出し物でした。全てが高水準に纏まった素晴らしい内容で今期ツートップです。
惜しむらくは放送時間……だけど、良作が深い時間にやっているせいで注目されないって深夜アニメ見てたらいくらでもある事象なので、今更どうとも言わないです。配信もあるこの時代でこの作品を受信できない方が悪い。
ちょこちょこ挟まる江戸時代の風習ネタや、ひと昔前のゲームハード事情など、いかにもなオタク感を随所に醸し出しつつ、永い時を生きるエルフとそれに仕える人間の巫女という、いわゆる寿命差ネタが散りばめられたエモーショナルな作品です。今は記録媒体とかあるからアレだけど、「当時を知る人」が語る話って教科書で読んだりする以上に説得力があるんだよな。
すごい関係無い話なんですが、主演の尾崎由香さんは結構久々に聴くな〜といった感じでしたが、こういうのもなんだけどめちゃくちゃ上手くなってた気がした。キャラに合ってるというか。
私の百合はお仕事です!
地上波放送が推しのラジオと被っていたためBS日テレで視聴。そのためこの位置です。百合アニメの需要が絶えない世の中ですが、百合姫原作というのは久しぶりでは? 本作はコンカフェを舞台に愛憎入り乱れる女女の関係性が見どころです。
ただ序盤のツカミはちょっと微妙だったかも。陽芽も矢野もお互い歩み寄りがド下手くそで、明らかに何かがすれ違ってるのは傍目には分かりつつなかなか進展しないので。一回全貌が分かっちゃうと「なるほど〜」とニンマリしちまうんですけどね。結局どれほど他者を信用しているかという話なので。それで矢野が自分に関わる話が終わった途端、急に影薄くなってただのいい人化したのには笑った。あんなピリピリしてたのに……。第2章で果乃子がやりたい放題してたのは面白かった。なりふり構わなさすぎる。
それはそれとして、下働きで色々迷惑かけている身としては、劇中で幾度となく吐かれる「さっさと仕事覚えろ」という先輩陣の言葉に身をつまされる思いです……。
おとなりに銀河
後述のアニメと本放送が被っているため、録画による視聴。今期マジで被り事情ヤバすぎるな。それはともかく。
裏枠が青春してるのに対して、こちらは大人の恋愛劇です。といってもドロドロしてるようなのではなく、ちょっと浮世離れはしているけど健全かつ実直で前向きなラブコメ。こっちは陽芽じゃなくて「姫」のほう。
そんな「姫」こと五色さんの無邪気さがとにかく可愛い。あと妹たち。久我くん売れない漫画家って言ってるけどこの環境があるだけで十分すぎるほど幸せだよ。と、書いてて思い出したけど、中盤くらいから漫画家要素ほとんど関係無くなったな……。別にいいんだけど。
ところどころ展開やセリフ回しに急さというか突拍子が無い感じも見受けられましたが、全体としては綺麗にまとまっていたと思います。でもCMでネタバレするのは、やめようね!
僕の心のヤバイやつ
今期アニメとしては比較的鳴り物入り? の登場。前々からTLとかでは話題でしたね。この手のラブコメとしては少し珍しい中学生です。
で、そんな中学生という年齢設定を大いに活かした学校行事ですとか、発育の差ですとか、あるいは性に旺盛だったりですとか、良くも悪くも思春期している内容。そのもどかしさが魅力的なんですけどね。必ずしもこういう経験ではないけれど、近い感情を抱くシチュエーションに遭遇したなんて人はいるんじゃなかろうか。
自覚ありの捻くれ者だった市川が、屈託のない光に絆されていくのを見るのが実に愉快。こうして大人になっていくんだろうな。今期は地に足の着いたラブコメが多かったですが、アプローチの仕方がそれぞれ異なっていて楽しかったですね。そして早くも2期決定。正式に付き合うことになるのはいつになるのか?
ワールドダイスター
何度タイトルを見ても「ダイス」が目につくせいで演劇系の物語だと素直に受け取れない。なんかギャンブル的な要素があるんじゃないかと勘繰ってしまう。なぜ?
それはともかく、センスという名のスタンド能力を除くと、思っていたより王道の舞台役者アニメでした。そのセンスが取っ掛かりとして存在するんだろうけど、劇中だけだとちょっと面白映像になった以上のメリットは見られなかった気もするなぁ。
シナリオもですが、キャラデザや作画も十分すぎるほど高品質。挿入歌にも力が入っていて近日リリースのソシャゲ等メディア展開も頑張ってるみたいなのだけど、いまいち自分の中では跳ねなかった印象。もう少し突き抜けてくれてもよかったかな〜。トンチキになるのを恐れて少し丸くなってる感じがある。まあたぶんこの後ろに控えてるやつが突き抜けすぎだからなんでしょうけど……。
転生貴族の異世界冒険録〜自重を知らない神々の使徒〜
近年のなろうアニメ特有の爆速シナリオ進行も、ここまで極まるといっそ芸術。鬼のようなスピード感でひたすら天丼ギャグを繰り返す狂ったアニメです。慣れた頃には病みつきになっているでしょう。
カット流用などで明らかにコスト抑えてたりしてて(天丼もそれが理由と思われる)低予算のやっつけ感は否めないのだけど、それでもどうにかして面白くしようという涙ぐましい努力は、まさに日本の職人技と言わざるを得ない。で、そんな極めて厳しい制限下で作られた本作は、まるで容量と戦いながら名作を産み続けたファミコン時代のゲームのように、とんでもない代物でした。一番上に書いたことが概ね全て。
登場人物ほぼ全員がリアクション芸のプロの方々で、視聴者側の「そうはならんやろ」というツッコミに全力で「なっとるやろがい!」と返してくれる大変素晴らしいギャグアニメでした。血縁でもない一国の王がこれだけフランクに接してくるアニメを今まで見たことがないし、こんな王が治める国だからこそ戦争とか全然無かったんだろうなと平和な世界観を思い知らされます。
それに何がいいって、これが日曜の最後に放送されてたこと。辛い月曜日も笑って迎えられるならそれが一番ですからね。あまりに笑いすぎて主人公の名前カイン・フォン・シルフォードを覚えちゃったし。なお、月曜からアリスギアとイセスマを浴びせられる模様。
おまけ
最後に、個人的Tier。曜日順。
- S(万人にオススメしたい)
スキップとローファー、江戸前エルフ
- A(そつがない高品質)
君ソム、久保さん、推しの子、U149、まほよめ、Dr.STONE、おと銀、僕ヤバ
- B(見どころは確実にある)
わたゆり、カワクラ、マッシュル、六道、ダイスター
- C(厳しい点から目を背けられない)
イセスマ、ワルキューレⅡ
- Z(特殊なアニメを見たい人向け)
アリスギア、カミカツ、転生貴族